猿之助十八番の内 當世流小栗判官第二部(2006/03/23@国立劇場)

  • 全体的に、第一部ほどの勢いがなかったような。
  • 一部では思わなかったが、右近の台詞回しが勘三郎っぽく感じられた。声のトーンというか、音階が同じなんだろか。
  • お駒が小栗と祝言を挙げると聞いて焼き餅を焼く照手姫の様子が、「姫なんだけどあれやこれやあって今は下女」ではなくて「ただの下女」に見えた。一部二部通して、ヒロインの割にぱっとしない印象。
  • お槇が見応えあった。
  • 春猿、美人さんですね。美人が恨み辛みを口にすると凄みが増しますね。
  • 女の嫉妬は男ではなくて相手の女に向かうとよく言われるけど、お駒の嫉妬は正しい方向に向かったワケだ。
  • なんとなく、最後は大膳が三段上がって幕になるのかなーと思って見ていたら、全員居並んで「今日はこれぎり」だった。切り口上ってヤツを初めて見た。
  • 宙乗りとか雪とか、楽しかった。「スーパー」な歌舞伎も見たい。猿之助さん、早く良くなってください。
  • 誰も出過ぎず引っ込み過ぎず、見事なチームワークだなあと思った。歌舞伎でこういうアンサンブルを見ると嬉しくなる。