猿之助十八番の内 當世流小栗判官第一部(2006/03/15@国立劇場)

カモメはスーパー歌舞伎を観たことがないし、澤瀉屋一門の舞台自体が初めてだったりする。若手メインということで、どどーんと座頭!って人がいないのは寂しい気もするが、幕が開いてしまえば気にならなかった。

  • いつも思うが、国立は美術がとても美しい。
  • 登場した時は二郎の手を払ったりして、気が強いお姫様なのかしらと思った照手姫が、ただただ「ぁぁぁああ〜」とさらわれたりつづらに押し込まれたり舟で流されたりしてるのが、姫とはそういうものだとわかってはいても歯がゆかったりした。第二部(来週観る)では活躍するようなので楽しみ。
  • 小栗判官が馬上で決まる時に大向こうさんがかけた「澤瀉屋!」という声は、右近にかかったのではなく馬にかかったんだと、カモメは脳内変換した。「うま!」って声をかけたくなって仕方なかった(かけませんよ、かけませんけどね)。
  • あの舟、どういう仕組みなんだろう。
  • 猿弥と延夫のスチャラカコンビ、笑った笑った。
  • 「何も言わぬ、かたじけない」と妻に言う夫。この前文楽で見た関取千両幟でも同じ台詞があった。この時代の女房って、やり切れないもんだなあ。親子は一世に異論はないが、夫婦は二世、主従は三世って、本当にその時代の人々は納得してたんだろか。