メルローズ・プレイス Season 2-11+12(@ムービープラス)

2-11 Collision Course

朝のジョギングを終えたジェーンとアリソンはジョーと鉢合わせ。アリソンに対して素っ気ない態度をとるジョーを訝しく思ったジェーンは、アリソンにどうしたのか訊ねる。アリソンは、自分とスティーヴが惹かれあっていてキスをしたと答える。どうしていいのかわからない(これ、彼女の基本)と言うアリソンに、ジェーンは「だったら私が教えてあげる。他人の彼氏に手を出すのはやめることね」と腹を立てる。アリソンは、ジョーとスティーヴが別れたのは自分の責任じゃない(これ、彼女の基本)、ジェーンとマイケルの話とは別次元の話だと訴えるが、ジェーンは同じことだと冷たく言い放つ。出勤前のジョギングって、このドラマに限らずよく見るけど、信じられない。どういう体力してるんだアメリカ人。
シドニーはウェイトレス仲間エレンからセレブが集まるパーティに誘われ、その家の女主人ローレンから、有名な映画プロデューサーだか監督だかのカールという男を紹介される。翌日シューターズにやって来たローレンは、シドニーにカールとデートしてみないかと誘い、シドニーは大喜びでOKする。
マイケルはキンバリーに「私は生まれ変わった。心から愛している」と復縁を願い出る。最初は拒絶したキンバリーもやり直すことを承知して、二人はディナーへ。ディナーの席でマイケルはキンバリーに指輪を贈りプロポーズする。酔っぱらいマイケルは車を運転中、まだ迷っているキンバリーに指輪をつけさせてOKの返事をもらい、はしゃぎ過ぎて事故を起こしてしまう。勤務先の病院(LAには他に病院がないらしい)に運ばれる二人。
事故のことを聞いたシドニーはデートをキャンセルして病院へ向かうが、マイケルは「こうなったのも全部君のせいだ(……え?)。顔も見たくない」と突っぱねる。普通ここまで言われたら立ち直れないところだが、どっこいそこはシドニー、自分とマイケルは愛し合っていると信じているから、多少落ち込むことはあっても諦めることはないし、立ち直りも早い。いそいそとカールとのデートのやり直しに出かけ、娼婦と思われていたことを知って彼の家から逃げ出す。
キンバリーは意識不明の重症。一方意識ははっきりしているが、麻痺で身体が動かないマイケルは、飲酒運転をしていたことが発覚すると困る、血液検査の結果を操作してくれとマットに頼む。白マイケルはどこへやら、キンバリーの容態を心配しているのも「このまま彼女が死んだら、私は犯罪者になってしまう」ってな理由だし、「私は酔ってなんかいなかった。キンバリーがハンドルにさわるから」なんてデタラメを言うしで、自己チューマイケルに逆戻り。当然拒絶するマットだが、「友達より主義主張が大事なんだな」と脅され、とうとうデータを改ざんする。
ビリーはアリソンを会社に迎えに行き、アリソンが席を外した時に届いたスティーヴからの「会いたい」というメールに気づき、こっそり削除する。

2-12 Cold Turkey

ローレンの家に怒鳴り込みに言ったシドニー。ローレンは自分が売春の斡旋をしていることを認めたうえで「私達は家族。みんなで支え合っているの。そう言ってくれる人が他にいる?」とおもねるように言う。家族の大切さに目覚めたのか、シドニーは感謝祭を二人で過ごそう、一時休戦しよう、とジェーンを誘うが、ジェーンはロバートと旅行に行くし、行かなかったとしてもシドニーと祝う気はないと断る。ふて腐れたシドニーが仕事をしていると、エレンがローレンの感謝祭で女の子だけの大騒ぎをしようと声を掛ける。ローレンの仕事を受ける気はないと断るシドニーだが、自分も以前は孤独だったが、今は家族のような存在の女の子たちがありのままの自分を受け入れてくれる、と言うエレンの言葉に心を動かされる。出発前のジェーンは「この前は悪かったわ、一緒に行きましょう」とシドニーに言うが、「私にだって大切にしてくれる友達がいるわ」とそれを断ったシドニーは、ローレンの家を訪ねる。

アマンダは感謝祭のディナーにジェイク、アリソン、ビリー、自分の父親を誘う。ジェイクは、自分のボスであるアマンダの父親の経営方法を怪しんで、こっそりと書類を調べ、レプリカをオリジナルと偽って商売していることを知る。しかしアマンダには事実を言えず、彼と同席するのは御免だとだけ言って喧嘩になる。翌朝謝りに来たアマンダと和解し、いったんはディナーに参加することにするが、職場に訪ねてきたFBIからアマンダの父親の詐欺を立証する手助けをするよう言われて、結局ディナーをすっぽかす。ジェイクは、アマンダから誘われずジェーンは旅行に行き、一人寂しく階段でビールを飲んでいたジョーと一緒にアマンダの部屋を見上げる。

記者発表を間近に控え、アリソンはスティーヴとの仕事に忙しい。アリソンとスティーヴとの仲を疑うビリーは、担当を降りろとアリソンに言う。はっきりと返事をしないアリソン。感謝祭前日、会場であるサンフランシスコに肝心のコンピュータが届いていないことがわかる。
アマンダ「届いてないんですって」
アリソン「え! どうしたらいいの?」
アマンダ「明日、担当のあなたが行くしかないわね」
アリソン「メッセンジャーに運ばせるとか」
アマンダ「私だったら下っ端に任せるなんてことしないわ。もう少し自分の仕事に責任を持ったら?」
とまあこんな会話があるんだけど、ビリーと過ごす感謝祭をキャンセルしたくない一心とはいえ、突発的な事が起こると小学生並の思考回路になってしまうアリソンには笑うしかない。「どうしたらいいの?」って、自分で考えろよ。なんだかんだで現地に向かうことにするアリソンがビリーに謝る台詞は「アマンダの命令でサンフランシスコに出張になっちゃったの」。担当を降りていないことに腹を立てたビリーは「明日サンフランシスコに行くのなら別れる。同居も解消だ」と宣言し、アリソンは翌朝「別れるかどうかはあなた次第よ」と言って家を出る。ビリーはジェイクの部屋に居候することにし、当座の荷物を運び込んでいるとアマンダがやって来る。二人が別れたと聞いたアマンダは「原因はスティーヴね。あの二人、仕事中も気持ちを抑えられないって様子だったわ」といつものようにいらんことを言って、ビリーをさらに落ち込ませる。
さて案の定スティーヴもサンフランシスコに現れ、感謝祭は一人で過ごしたくないからとディナーに誘うが、アリソンは仕事が忙しいと断る。その晩、アリソンの部屋にスティーヴから豪華なルームサービスが届き、結局二人は一緒に食事をする。そこに、ディナーの合間にアマンダから「今朝言ったことはアリソンに対してフェアじゃなかったわ、ごめんなさい。あなたたちはベストカップル。スティーヴは強敵だけど、本当に好きなら簡単に諦めちゃダメよ」と言われたビリーが電話をかけ、それをスティーヴが取ってしまう。

キンバリーの意識は戻らない。クリーブランドからキンバリーの母親がやって来て、娘を引き取ると言う。マイケルは引き留めるが、「あなたとのことは全部聞いている。不幸になるからやめろとあれだけ言ったのに」と言われ、返す言葉がない。キンバリー、しばしの退場。後日ゾンビのように復活を果たす。