NODA・MAP『贋作・罪と罰』(2006/01/04ソワレ@シアターコクーン)

チラシ

今年の初芝居。久々に段田さんが野田さんの芝居に出るってのが50%、昨年のメルスでの小松和重がすごく良くて、今回もやってくれるんじゃないかという期待50%。以上、この芝居を観るに当たっての動機付け。

  • たいして期待してなかった松たか子、案外良かった。初演時は大竹しのぶの「犯罪?それが何」的なふてぶてしさに圧倒されまくりで終わった感があるが、今回はテンパった優等生の葛藤がちらりと見えた気がする。ただ、松たか子、野田戯曲は肌に合わないんじゃないだろか。段田、古田といった、呼吸するように野田戯曲を演じる役者と常に絡んでいることもあるだろうけど、終始やり辛そうに見えた。
  • 宇梶剛士の声が聞き取りにくかった。発声や滑舌じゃないだろうから、声質?この人の舞台は初見だが、舞台俳優(出身?すみません、よく知らないんです)とは信じられないくらいこもった声に聞こえた。
  • 村岡希美をもっと見たかった。次の流れ姉妹はいつなんだろ。
  • 小松和重、ちと期待しすぎたかも。
  • パンフの野田蜷川対談、面白かった。そうですか、プロレスの話を書いてますか。そうですか、『桜の森の満開の下』の歌舞伎化ですか。そうですか、蜷川さんが『白夜の女騎士』をやるんですか。どれも楽しみです。