文楽鑑賞教室(@国立劇場)

kamome142005-12-16

2日連続で国立劇場へ。本日は小劇場で初文楽。橋弁慶と野崎村だから良く知っているお話だし、解説もつくしで、けっこう気楽なお勉強気分で臨んだ。
まず最初に、幕が上手から下手に引かれるのに驚いた(下手から開くものだと思いこんでいたもんで)。次に、舞台上手下手の上方に電光の字幕が出るのに驚いた。現代語でないセリフや義太夫は、たいてい音で聞くだけだと何を言っているのかわかりづらいのだが、それでも日本人だから文章で読めば理解できる。どうせなら字幕がついたらいいのに、などと、歌舞伎を観るたびに思っていた。まあ、実際歌舞伎に字幕がついても、広い舞台と字幕とを目で追うのは大変だろうから役に立ちそうにないか。あ、でも、あの字幕は鑑賞教室だけなんだろうか。それとも普通の公演でもあるんだろうか。ナゾだ。高校生の団体がいたりするせいか、解説も笑いを交えてとっつきやすかったし、いや、行ってみて良かった。
で、肝心の文楽。想像以上に面白かった。ひとつの人形に3人もの人間がついているのにドタバタしないのって凄いと思うし、その人形がちゃんと感情を伝えるなんてもっと凄い。橋弁慶なんて、いつぞやの七之助獅童よりもずっと伝わってくるものが多かった。野崎村では、演じているのは人形だってのにせつなくて泣きそうになって「これは人形劇なんだ、人形にんぎょう」と自分に言い聞かせたりした。
カモメ用メモ:次回はオペラグラスを忘れないこと。