伊豆に行ってきた

猩々緋

基本的に出不精夫婦だ。「出かけてお泊まりする」って行為は、GWに横浜で1泊して、中華街で満腹、横浜スタジアム交流戦観戦なんてのをした以来。
出不精かつ早起き苦手なので出足は遅い。10時過ぎに家を出て、まずは修善寺へ。2時過ぎくらいに到着して遅いお昼ご飯。昔々立ち寄って美味しかった記憶のある「独鈷そば大戸」へ。。生わさび(持ち帰り可。持ち帰り用の袋ももらえる)をおろしながら待つのが楽しいし、煮物や柿もついていて、けっこう食べ応えがある。
お腹いっぱいになり、修善寺へ。本堂の修復工事をしていて不細工な眺めだがしかたない。紅葉が美しかったのですべて許す(何様)。近くの自然公園では赤一色ではなくて、緋色だったり柿色だったり、緑や黄色も混じっていたりの中を散歩した。何に美しさを感じるかは人それぞれだと思うが、わたしは自然よりも夜景や建築物などの人工的な物に魅力を感じるタチだ。それでも、意図せず様々な色が折り重なっているのを見ると素直に感動する。
薄暗くなってきたので、天城越えして宿の稲取銀水荘へ。到着するとまずお抹茶とお菓子。部屋に案内されてお煎茶とお茶請け。お茶でお腹がちゃぷちゃぷしそうになる。老舗旅館だけあって至れり尽くせりなのはいいけど、やっぱり仲居さんとの会話とか、苦手だ。何はともあれお風呂でのびのびして、夕ご飯。見た目も美しく盛られた料理で、そこそこ美味しかった。ただどこで泊まっても思うが、大食漢ではないので、量が多くて大変。
食休みをして9時半くらいだったかな、再び向かった大浴場で、ものすごくシュールな光景を目の当たりにすることになった。広々とした脱衣所が人で溢れている。脱いだり着たりしている人よりも、ただ立ち話に興じる人の方が多い。サロンのソファやマッサージチェアにも談笑する人々。なんだなんだ、何事だ。引き返して後で来ようかとも思ったが、それも面倒な気がしてお風呂へのガラス戸を開けると。
湯船に人、人、人。露天に人、人、人。壁沿いに並ぶ洗い場は満員。それだけならまだしも、こちらには列ができている。どうも洗い場が空くのを待つ列らしい。当然裸。みんな裸。
とてもじゃないけれど列に加わる気にはなれず、出直すことに決定。11時くらいに再度トライしてみた。さっきほどの混雑ではなかったが、洗い場はほぼ埋まっているし、露天もぎっしり。のびのびした気分には到底なれそうもなく、とりあえずあったまって退散した。明日の朝が恐ろしい。


独鈷そば大戸 http://www.shuzenji.com/tocco-soba/
稲取銀水荘 http://www.inatori-ginsuiso.jp/