中村勘太郎・七之助錦秋特別公演(@日本青年館)

若手歌舞伎役者では勘太郎がいちばん好きで、ついチケットを取ってしまった。本当に仲が良くて息の合った兄弟だなあと、いつも思うことを今日も思った。

  • 三味線、あれは正しいんでしょうか。ちゃんとチューニングしたんでしょうか。
  • 蝶の道行。今の年齢だからこの爽やかな感じでいいんだろうけど(この小槇と助国は生前絶対プラトニックだったと思う)、あと何年かしたらもっと色気のある道行を見てみたい。七之助はもう少し背を小さく見せて欲しいなあ(背を殺す?)。せっかくお父さんやお兄ちゃんにはない妖しさや儚さを持っているんだから、それを生かせる役者になってくれるといいなと思う。
  • 芸談。仲良し兄弟の仲良し話。質問コーナーのような部分で「自分に子供がいたら何を共演してみたいか」という質問があった。やっぱり連獅子はやってみたいですね、なんて答えだったのだけど、「父が、もしも僕たちにひとりずつ子供が生まれたら、三代で連獅子やりたいって話をしてたんですよ。両花道使って」にはブッ飛んだ。いや見てみたいもんだ。
  • 妹背山。お弟子さん3人の踊り。ちょい固いか。澤村國久さんという、籐十郎丈のお弟子さんが求女役だったのでふと思ったんだけど、鴈治郎丈の坂田藤十郎襲名で、「藤十郎といえば成駒屋」って感じになっちゃうんだったら寂しい。紀伊国屋のほうの藤十郎丈、回復をお祈りしちょります。
  • 団子売。何年か前に歌舞伎座で見たときは、ただもうひたすら元気で、夫婦というよりは姉弟って雰囲気だった。今回は姉さん女房の夫婦に見えた。しっかし勘太郎の踊りって、本当に軸がブレないよね。すごい。
  • カーテンコール。あるとは思わなかった。もはや中村屋のデフォルトということなんでしょか。