二月大歌舞伎夜の部(2005/02/17@歌舞伎座)

kamome142005-02-18

その昔『野崎村』を観た時(配役は失念)は、「嫉妬はわかるけどヒステリックでイヤだなぁ」「何も尼になることないじゃん、これから先もっといい男に出会えるかもしれないのに」などと思ったものだが、今回はお光が健気で健気で。ヒステリックでない可愛い嫉妬ってあるんだとしみじみ感じた。同様にお染に対する感想も以前の「家柄を鼻にかけた娘」から「大事に育てられた素直なお嬢さん」へと変わった。これは芝翫丈、雀右衛門丈の芸ゆえなのだろうか。それとも単にわたしの感覚が年齢と共に変化したってことなのだろうか(たぶん前者)。